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2008年10月27日 (月)

会社にいることが力?

 組合に入ってからはじめたことは、学習ですbook。毎月1~2回の学習会に参加しました。テキストは、「労働組合づくりの基礎知識」全労連編~学習の友社刊。

 生活がかかっていれば、嫌いな勉強も苦にならないってもんでしょう。学習会に参加するのは、楽しみにもなってきました。組合のつくり方はもちろん、組合をつくってから、起こるであろう会社の攻撃、その対処の仕方、そして、気になっていた政党との関係も学習しました。

 なによりも、この学習会で共鳴したのは、仲間を大切にしようという考え方です。私の会社の社員の大部分は、正社員ではなく、準社員でした。準社員のがんばりなしには、会社の営業は成り立たないのです。私の問題の解決に、彼らは直接関係ありません。しかし、彼らの要求に思いを寄せよう、という問いかけは、これからもこの会社でがんばらなければという気持ちを思い起こさせるものでした。

 学習会には、元トラックドライバーのK君とM君も参加していました。もと働いていた運送会社に、不払い残業代を請求したいということで相談したことから、このセンターに集まってきたそうです。私も、長距離運転手を経験したことがあるので、彼らの話はよくわかりました。請求する金額だって、2人で1000万以上sweat01。私のそれとは桁が違う。彼らに、一ヶ月の運行記録を見せてもらったのですが、「よく、生きてこれたなあcoldsweats02」と思うくらいすさまじい労働実態でした。こんな、ひどいことをさせられても、基本給で我慢させられてきた人が、労働基準監督署、弁護士、地方議員・・・あらゆるところに頼ってもだめで、ようやくここにたどりついた。彼らは、行動に移したからまだいいが、泣き寝入りした運転手はごまんといるだろう。彼らの学習に対する姿勢も真剣そのもの。ふらふらと迷いながら、いつの間にか、ここに座っていた私とは大違いでした。会社は、こんなあほな私の言うことなど、一蹴してしまうのではないか・・・。場違いだったかなあthink

 次の学習会、私は少し早めに事務所に着いたのですが、もうSおじさん(失礼ながらこのよびかたをついしてしまいたくなる)は席に座っていました。「スーダラ君の事、Kくんがうらやましがっていたよ。」「え、何を?」「君がまだ会社にいることだよ。会社を辞めると、不払い残業の請求は、とたんに難しくなるんだ。」-会社にいるということ。ただ、それだけのことが力になる-この言葉は、その後、私のたたかいの中で、繰り返し使うことになる呪文になりました。まだ、私は会社にいるのです。迷うことなく、勉強しましょう。 

 労働相談センターには不払い残業に困った人たちの相談が絶えないそうです。そして労働基準監督署に告発しても、せいぜい、過去3ヶ月の残業手当を支給してもらって、会社を去ってしまうケースが非常に多いのだそうです。また、残ったとしても、有形無形の会社の嫌がらせに耐えられず、やめてしまうことも。やめたあとその人たちがどこに行くのかはわかりません。さらに悪い条件の会社につくことのほうが、多いのかもしれません。その点、労働組合のアフターケアは万全。なぜなら、組合員であることを理由に、嫌がらせなどしようものなら、「不当労働行為」として、会社は処罰されるからです。

 仕事は好きです。接客が好きです。お客様に、「ありがとう。また、使わせてもらうよ。」と言ってもらえたときは、「よっしゃあ!」って心の中でガッツポーズします。職場の仲間も好きです。時には、上司の悪口を言いながら、笑い飛ばす。仕事の疲れやストレスも、いっしょに吹き飛ばすことができる。会社と対峙する私は、ただ、当たり前のことを認めさせるだけ。やめるためにやるのではありません。続けるためにやるのです。

 私が、最初に相談してから、5ヶ月。学習会も5~6回。タイムカードのコピーも5か月分になりました。私は、同じ店にいる最も仲のいい準社員のターボ君に、カミングアウトする決心をしました。・・・つづく 

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