「要求で多数派になる」
サービス業で働く皆さんならわかるでしょう。自分だけが公休日でほかの人が働いてる日があることを。そんな公休日のある日、わたしはターボ君に電話しました。「ターボ君、話があるんだけど、今夜会えるか?」「おう、あのことか。いよいよだな。」「・・・はっ?」「せっかくだから、Nさんにも話を聞いてもらおう。閉店の6時に店に集合!」どうやら、私は自分でも気が付かないまま、あれこれとターボ君に話していたようなのでした。社長との言い合いのときもそうだし、そのあと、携帯電話の基本料金を本人が負担することになったときも、「サービス残業のことは言わずに、こんなことばっかりおしつけるんかよ。」と不満を漏らした相手も彼でした。ターボ君は、私と同じく、トラックドライバー出身。年齢も同じで、入社も一年違い。
私が、6時にきたのを見て、ターボ君は「Nさん、そろそろ仕事終わらせてよ。スーダラ君から大事な話があるから。」カウンター業務の女性Nさんは、「なになに?」と不思議そうに、デスクを片付けました。ターボ君のおかげで、Nさんにまで打ち明けることになってしまった私。ま、いっか。順番が変わっただけのことだし。
私「おれ、組合に入ったんだよ、5ヶ月前。サービス残業のことでもうすぐ、会社に団体交渉を申し入れるんだけど、その前にみんなの要求を聞こうと思って。」
N「あ、それって一人から入れる組合でしょ。ネットで見たよ。そうよねえ。スーダラさん、正社員だから残業手当ないもんね。やっぱりそれはよくないと思う。」
私「みんなで組合入ってやろうよ。みんなでやったら、大きな力になるんだ。」
ターボ「組合に入ってまでやることなんて特にない。ま、でもいいたいことならいくらでもあるよ。どんなことでもいいんだな。」
私はこのあと、二人の意見をメモにまとめていきました。そして、このあと、店のすべての準社員(といっても、あと二人ですが)に意見を聞いていきました。私も、みんなを信頼していましたし、上司にチクるやつもいませんでした。
そんなわけで、まとまったのが、九つの要求。詳しくは、「団交申し入れ-ちょっとかっこ悪いデビュー」をご覧ください。
項目はたくさんになってしまいましたが、あえて、削らないようにしました。「要求で多数派になる」私たちの組合のいのちといえる哲学を守ろうと思ったのです。…つづく
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