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2008年10月

2008年10月27日 (月)

サービス業で働くみなさん はじめまして

私は、某都道府県タソガレ市に店を置くはひふへレンタカーrvcarの店員です。3年前、残業手当が付かないことへの改善のため、一人で、組合結成の名乗りを上げ、団体交渉でこれを認めさせましたscissorsそれまでのこと、それからのことなど紹介し、労働組合に組織されていないサービス業で働く方、派遣、非正規社員の方の意見をお聞きしたいと思っています。うんと勉強したいので、ぜひコメントをおよせくださいましhappy01

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正社員には残業手当が付かない

私の孤独なたたかいをいつも支えてくれたのは、地域の一般労働組合(全労連系)でしたcat3年前、この組合の労働相談に電話telephoneしたのが始まりです。

当時準社員には、残業手当が付くのに、正社員は、何時間残業しようと残業手当が付きませんでしたbearing。会社側の理由は、毎月1万円の職務手当と、ボーナスにおり込んでいるというものです。「名ばかり店長」って話題になっていますが、当時も今も、私に役職はなく、「名ばかり平社員」-なんだそりゃ-gawk。中途入社だった私。正社員にならなければ、家族5人を食わせることもできないから、必要資格も勉強してとり、ケガで入院したために、登用が半年ものばされても、こらえてようやく正社員になれたのに、これじゃあ、準社員と変わらない。やっぱり生活できない。

 わが、はひふへレンタカーというのは、全国でも指折りのブランドですが、フランチャイズチェーンで、うちの会社のような小さい会社には、組合などあるはずもなく、直接社長と掛け合うことにしました。

私「もうそろそろ、サービス残業はなしにしてください」

社長「おまえらは残業なんかしてない。店が始まる9時より前は、「準備」だから仕事じゃない。閉店後は「片付け」だからこれも仕事じゃない。それでも、何時間かは、8時間をはみ出すが、その分が職務手当の1万円だろ。・・・ん?それはおかしい?じゃあお前の言い分は認めてもいいよ。ただ、人件費のパイは決まってるんだから、会社全体の給料が下がるだろうなあ。」社長の理屈はめちゃくちゃにしても、職場の仲間を巻き添えにするというのはつらい。困った私は・・・。つづく

全労連労働相談センター0120-378-060(0120みなはいろうぜんろうれん)。-これ全国のどこからでも近くの地域労組につながるそうですよ-

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タイムカードのコピーが大事

社長の屁理屈に腹が立って眠れなかった私はpout、電話帳を開きました。確か労働相談をやっている労働組合があったはず。あった、あった。○○労連の労働相談センターの広告。早速電話をしてみると、あまり手馴れてないけど、感じのいい男性の声。一通り私の話を聞くと、「職場にタイムカードはありますか?」との質問。「もちろんあります。」「そう、じゃあ、今月のだけでもいいので、コピーをとってうちに来てください。コピーできないなら、書き写してもかまいません。」へえ、そんな簡単なことでも役に立つのかconfident。言われたとおり、コピーを持って、教わった事務所に行きました。対応してくれたのは、電話の人とは違うけど、一般労働組合の委員長というSさん。なんか労働組合の活動家というのは、理論が鋭くて、冷たいイメージを持たれるでしょうけど、この方はなんと親しみやすい、ニコニコして私の不満をウンウンとうなずいて聞いてくれました。そして、店の営業時間だけが労働時間なんてありえないこと、就業規則に書いていない以上は、ほかの手当が残業手当に変わることはないことを説明してもらいました。でも、私は就業規則なるものを、入社以来見たことがありません。「就業規則は、君の会社にも必ずあるよ。ためしに見せてっていってごらん。会社は拒否できないんだよ。」「タイムカードのコピーはこれからもとっておいてね。」というアドバイスをもらってその日は帰りました。・・・つづく

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労働基準監督署ってそんなもん?

 数日後の公休日に、労働基準監督署に行きました。年配の係官が対応しました。会社名は伏せ、事実だけを話して相談をしたのです。

係官「もちろん、営業時間外も労働時間ですよ。8時間を越えたら、時間外手当をつけないと法律違反ですね。」

私「社長は、それは認めたとしても、全体の給料を下げると言っています。」

係官「それは民事です。うちの知ったことじゃありません。」

私「じゃあ、仮に私が告発して、監督署が指導しても、給与水準が下がれば、意味ないじゃないですか。ほかのみんなに恨まれるだけで。」

係官「最悪はね。ただ、労働基準法違反でなければ、それ以上のことはうちでは関知できません。」

私「なにかいい方法はないのですか?」

係官「うーん、私に聞かれてもねえ。」

 だめだこりゃあbearing!「絶望」の二文字を抱え、私は輝く瀟洒なそのビルを、とぼとぼとあとにしました。

 そして、わらをもすがる気持ちで、携帯のダイヤルを押しました。相手先はもちろん・・・つづく

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「ひとつだけのいい方法」

 私の電話の話にSさんは驚くこともなく、「ひとつだけいい方法があるんだよ。今から相談センターにおいで。」その言葉に導かれるようにすぐさま労連の事務所にむかいました。

 Sさんは、言いました。「スーダラ君、労働組合に入ろう。君が組合に入ることで、残業代の問題も解決できるし、ほかのみんなの賃金が下がることもない。もちろん、そのことで、君が会社を辞めさせられることもない。一番いい方法だし、これしかない方法だよ。」

 一人から入れる労働組合があることは知っていました。でも、ひとりはやっぱりひとり。それが問題を解決できることだとは思っていませんでした。しかも労働組合に入るなんて、それだけで会社に反旗を翻しているようなこと。「ほんとにそんなことで問題がクリアできるんですか?」Sさんは、そのあと、労働法、日本国憲法で労働者の権利が保障されていることを詳しく説明してくれました。つまり、労働組合に入ることで、直ちに、法律的に身分を保証されるということなのです。正直、資本主義国ニッポンにそんな制度があるなんて知りませんでした。「憲法で守られる。」それは、力強い味方を手にするような安心感confidentではあります。

 でも、やはり、それはとても勇気のいることでした。もしも、組合を名乗れば、会社が集中攻撃を浴びせるだろう、私生活までつけまわして、「あいつはアカだ。」と吹聴され、家族もろとも町から追い出されるのではないかcoldsweats02?・・・今思うととんでもない妄想でしたが、そんな恐れのために、私は、Sさんの前で沈黙してしまいました。「直ちに、公表する必要はないんだよ。その間に、しっかり学習して、力をつけて、時機を見た上で、結成通知を会社に出す。団体交渉で要求をぶつける。時間外手当の完全支給と過去の不払い残業の支払いが中心だね。その代わりに、全体の給料を下げるなんて通るわけないし、バカにされるだけだから、会社も言わないだろう。」「まだ時間は、じゅうぶんあるし、今すぐ決めなくてもいいよ。周りの人とも相談してごらん。」・・・「わかりました。妻と相談します。」

 その夜、妻にこのことを話しました。このごろ、子供のことしか話題がなくなっている私たち。まわりくどい私の話を打ち切るように、「はいれば?あんた、いちど言い始めたら、あとにひかないじゃない。それに、もう家計がギリギリなのよ。お金、もらってきてよ。」「おまえたちがいやな目にあわないか?」妻は、フンッと一笑して、「アー、いそがし。」と台所の洗い物に戻っていってしまいました。・・・なんだよ、おれの給料がこの家の唯一の収入だろうが。まじめに考えろよ。内助の功って言葉を知らんのか?クソpout、悩んで損した、組合はいるぞ!・・・。それが、妻の作戦だったのかどうか知る由もありませんが、次の日私は、○○一般労働組合の加盟申込書をSさんに届けました。「ひとつだけのいい方法」を選んで進むことにしたのです。・・・つづく

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会社にいることが力?

 組合に入ってからはじめたことは、学習ですbook。毎月1~2回の学習会に参加しました。テキストは、「労働組合づくりの基礎知識」全労連編~学習の友社刊。

 生活がかかっていれば、嫌いな勉強も苦にならないってもんでしょう。学習会に参加するのは、楽しみにもなってきました。組合のつくり方はもちろん、組合をつくってから、起こるであろう会社の攻撃、その対処の仕方、そして、気になっていた政党との関係も学習しました。

 なによりも、この学習会で共鳴したのは、仲間を大切にしようという考え方です。私の会社の社員の大部分は、正社員ではなく、準社員でした。準社員のがんばりなしには、会社の営業は成り立たないのです。私の問題の解決に、彼らは直接関係ありません。しかし、彼らの要求に思いを寄せよう、という問いかけは、これからもこの会社でがんばらなければという気持ちを思い起こさせるものでした。

 学習会には、元トラックドライバーのK君とM君も参加していました。もと働いていた運送会社に、不払い残業代を請求したいということで相談したことから、このセンターに集まってきたそうです。私も、長距離運転手を経験したことがあるので、彼らの話はよくわかりました。請求する金額だって、2人で1000万以上sweat01。私のそれとは桁が違う。彼らに、一ヶ月の運行記録を見せてもらったのですが、「よく、生きてこれたなあcoldsweats02」と思うくらいすさまじい労働実態でした。こんな、ひどいことをさせられても、基本給で我慢させられてきた人が、労働基準監督署、弁護士、地方議員・・・あらゆるところに頼ってもだめで、ようやくここにたどりついた。彼らは、行動に移したからまだいいが、泣き寝入りした運転手はごまんといるだろう。彼らの学習に対する姿勢も真剣そのもの。ふらふらと迷いながら、いつの間にか、ここに座っていた私とは大違いでした。会社は、こんなあほな私の言うことなど、一蹴してしまうのではないか・・・。場違いだったかなあthink

 次の学習会、私は少し早めに事務所に着いたのですが、もうSおじさん(失礼ながらこのよびかたをついしてしまいたくなる)は席に座っていました。「スーダラ君の事、Kくんがうらやましがっていたよ。」「え、何を?」「君がまだ会社にいることだよ。会社を辞めると、不払い残業の請求は、とたんに難しくなるんだ。」-会社にいるということ。ただ、それだけのことが力になる-この言葉は、その後、私のたたかいの中で、繰り返し使うことになる呪文になりました。まだ、私は会社にいるのです。迷うことなく、勉強しましょう。 

 労働相談センターには不払い残業に困った人たちの相談が絶えないそうです。そして労働基準監督署に告発しても、せいぜい、過去3ヶ月の残業手当を支給してもらって、会社を去ってしまうケースが非常に多いのだそうです。また、残ったとしても、有形無形の会社の嫌がらせに耐えられず、やめてしまうことも。やめたあとその人たちがどこに行くのかはわかりません。さらに悪い条件の会社につくことのほうが、多いのかもしれません。その点、労働組合のアフターケアは万全。なぜなら、組合員であることを理由に、嫌がらせなどしようものなら、「不当労働行為」として、会社は処罰されるからです。

 仕事は好きです。接客が好きです。お客様に、「ありがとう。また、使わせてもらうよ。」と言ってもらえたときは、「よっしゃあ!」って心の中でガッツポーズします。職場の仲間も好きです。時には、上司の悪口を言いながら、笑い飛ばす。仕事の疲れやストレスも、いっしょに吹き飛ばすことができる。会社と対峙する私は、ただ、当たり前のことを認めさせるだけ。やめるためにやるのではありません。続けるためにやるのです。

 私が、最初に相談してから、5ヶ月。学習会も5~6回。タイムカードのコピーも5か月分になりました。私は、同じ店にいる最も仲のいい準社員のターボ君に、カミングアウトする決心をしました。・・・つづく 

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「要求で多数派になる」

 サービス業で働く皆さんならわかるでしょう。自分だけが公休日でほかの人が働いてる日があることを。そんな公休日のある日、わたしはターボ君に電話しました。「ターボ君、話があるんだけど、今夜会えるか?」「おう、あのことか。いよいよだな。」「・・・はっ?」「せっかくだから、Nさんにも話を聞いてもらおう。閉店の6時に店に集合!」どうやら、私は自分でも気が付かないまま、あれこれとターボ君に話していたようなのでした。社長との言い合いのときもそうだし、そのあと、携帯電話の基本料金を本人が負担することになったときも、「サービス残業のことは言わずに、こんなことばっかりおしつけるんかよ。」と不満を漏らした相手も彼でした。ターボ君は、私と同じく、トラックドライバー出身。年齢も同じで、入社も一年違い。

 私が、6時にきたのを見て、ターボ君は「Nさん、そろそろ仕事終わらせてよ。スーダラ君から大事な話があるから。」カウンター業務の女性Nさんは、「なになに?」と不思議そうに、デスクを片付けました。ターボ君のおかげで、Nさんにまで打ち明けることになってしまった私。ま、いっか。順番が変わっただけのことだし。

私「おれ、組合に入ったんだよ、5ヶ月前。サービス残業のことでもうすぐ、会社に団体交渉を申し入れるんだけど、その前にみんなの要求を聞こうと思って。」

N「あ、それって一人から入れる組合でしょ。ネットで見たよ。そうよねえ。スーダラさん、正社員だから残業手当ないもんね。やっぱりそれはよくないと思う。」

私「みんなで組合入ってやろうよ。みんなでやったら、大きな力になるんだ。」

ターボ「組合に入ってまでやることなんて特にない。ま、でもいいたいことならいくらでもあるよ。どんなことでもいいんだな。」

私はこのあと、二人の意見をメモにまとめていきました。そして、このあと、店のすべての準社員(といっても、あと二人ですが)に意見を聞いていきました。私も、みんなを信頼していましたし、上司にチクるやつもいませんでした。

 そんなわけで、まとまったのが、九つの要求。詳しくは、「団交申し入れ-ちょっとかっこ悪いデビュー」をご覧ください。

項目はたくさんになってしまいましたが、あえて、削らないようにしました。「要求で多数派になる」私たちの組合のいのちといえる哲学を守ろうと思ったのです。…つづく

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おまえんとこ共産党だぞ!

  タイムカードのコピーは、6か月分になりました。残業手当の計算にかかります。昼休み1時間を含めた拘束時間9時間を毎日の滞在時間から引いたものが残業時間。これを分単位で加算していきます。(15分とか、30分で切り捨てる方法を多く見受けますが、あれは、労働基準法違反です!)これに、法定割増の2割5分を上乗せします。深夜勤務や休日労働は、さらに、割増率がアップしますが、私の場合これはありませんでした。法定割増賃金とは、これを下回ってはいけないと、労働基準法で決められた割増率なので、就業規則などでこれ以上の割増率が明記されていれば、その割増率をかけます。これらのことは労働局に行けば、(たいてい職安と同じ建物)わかりやすいパンフレットがおいてありますし、職員も割とていねいに説明してくれます。あれから会社に申し出て、あっさりと見せてもらった就業規則と給与規定には、きっちり2割5分と書かれてありました。

 不払い賃金請求の時効は2年。Sおじさん「スーダラ君、どこまでさかのぼろうか?」私「え、私が決めていいんですか?」バカな質問でした。自分がもらう金です。自分が決めるのは当たり前。でも、Sおじさんの考えはもっと深かった。相手は、中小企業です。会社は私の不払い分の支払いをするとしたら、ほかのすべての正社員に同じように支払わなければなりません。それだけの体力が会社にあるか、Sおじさんは私を通じてそれを見極めようとしていたのです。平社員にそんなことがわかるか?いえいえ、サービス業で働いている人ならお分かりでしょう。毎日、モノを売ってお金を扱っている私たちは、会社の財務諸表など見る機会がなくても、会社がどれくらいもうけているか、ヤバイか、直感でわかります。現場は強し。Sおじさんがそんな私たちの特質をよく把握して、判断を任せたのだとしたらすごい!

 「1年で行きましょう。」正社員すべてに同じ条件で不払い分が支払われたとして、400万前後。社長の年俸の半分にもなりません。会社がつぶれることなどないでしょう。そして、私にとってはボロボロの家計を立て直すための最低の保障です。温泉旅行まで夢見た私でしたが、その後、妻に「何考えてんの?」と一喝されました。

 私がカミングアウトしてからは、ターボ君たちとの会話は組合問答一色になりました。私も、この半年間勉強した浅い知識の中から、労働者の権利などを語っていました。

 そんなある日、ターボ君から携帯が。「スーダラ君、おまえんとこの組合、共産党だぞ。大丈夫なんか?」まあはたから私たちを見れば、だれでも抱くかわいらしい誤解なんでしょう。「おれ共産党に見えるか?たしかに自民党には見えんよなあ。」「ネットで見たぞ。全労連は全員共産党の支持者らしいじゃないか。」悪意あるどっかのサイトを見たのかどうかわかりませんが、親友が私の言うことより、そんなものを信じ込んでいるのだということに、怒りが沸いてきてしまって、「もういいよ。おれひとりでやる。共産党だろうが、連合赤軍だろうが、何だって入ってやらあ。」そう言って電話を切ってしまいました。・・・「しまった。やってしもうた!」誤解を解く努力もせずに一番の味方を突き放してしまった。ああ、おれってアホだなあ。落ち込みながら、支店で一人、残った仕事を片付けていたら、入り口の扉が開きました。ターボ君でした。「話し聞かせてくれよ。」・・・さっきのはノーカウントだぞ・・・言葉に出さなくても、解り合える友はありがたい。

 全労連は、組合員の政治的自由を完全に保障しています。しかし、政治に無関心なのではなく、政治論議は大いにやろう、ってことです。私は、ターボ君に言いました。「おれを助けてくれるんなら、右でも左でもかまわないんだよ。そんなことで、ユラユラするんなら、最初からやってないさ。」ターボ「スーダラ君らしいよ。ま、いいんじゃねえの?」その日は、夜中まで熱い政治論議が続きました。・・・つづく

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団交申し入れ-ちょっとかっこ悪いデビュー-

 準備は整いました。いよいよ、会社に対して、加盟通知(労働組合結成通知にあたる)と団体交渉の申し入れです。稽古を重ねた劇団が初めて舞台に立つときのような、緊張感と達成感が沸いてきました。結局、職場組合を作ることはできませんでした。たった一人の組合員です。なのに、この得体の知れない連帯感は何でしょう。あ、そうか。この申し入れ書だ。Sおじさんたちと練り上げた申し入れ書は以下のとおり。

                          2005年5月25日

(株)はひふへレンタカー○○

代表取締役 社長 ○○ ○○様                                                          

                   ○○労連・○○一般労働組合                                                    

                       執行委員長 SS SS                                                                              

                  ○○一般タソガレ地域ユニオン                                                        

                        執行委員長 TT TT                  

 貴社従業員 スーダラさんの組合加入のお知らせと団体交渉の申し入れ

 貴社におかれましてはレンタカー会社として地域社会に貢献していることに敬意を表します。 さて、貴社従業員であるスーダラさんが2005年4月17日、○○労連・○○一般労働組合タソガレ地域ユニオンに加入していることをご通知いたします。私たち○○一般は中小零細企業の発展と正常な労使関係を確立し誰もが仕事に誇りを持ち、安心して働き続けることのできる職場をめざして奮闘しているところです。つきましては、下記により団体交渉を申し入れますので円満に解決するよう要請致します。                                  

                        記

1.団体交渉開催日時   6月7日 午後1時30分から

2.場所         貴社の指定するところ

3.議題

(1)正社員の賃金不払い残業は労働基準法違反であり直ちに改善すること。

スーダラ氏の2004年4月15日から2005年5月15日までの間の賃金不払い残業代63万7505円を支払うこと。(計算式は別紙による)

(2)夏季一時金として正社員2か月分、準社員1ヶ月分を支給すること。

(3)就業規則を全従業員に周知するとともに退職金規定についても周知すること。

(4)事務担当及び配車引取りを担当する従業員を各1名増員すること。

(5)休憩時間を完全に確保できるよう各担当別に作業ダイヤを作成すること。

(6)安全運転管理規定の補足を廃止し、安全運転管理規定第6章、第25条(2)について「損害保険の補償以外の費用については自己負担分の内、本人が10%、会社が90%を負担する。但し、本人負担の上限を2万円とする」に変更すること。

(7)運転専従者に対し、無事故手当として月額1万円を支給すること。

(8)正社員を希望する準社員については基準となる資格を取得させ正社員に登用すること。

(9)会社の経営方針を全従業員が理解できるようにまた、チームワークを向上させるために店舗会議の定例化をはかること。

なお、ご承知とは存じますがスーダラさんが労働組合に加入したことを理由に解雇や不利益な扱いをすること、団体交渉を拒否することは不当労働行為として禁止されていることを申し添えておきます。団体交渉日程の変更などについては下記の者が担当しますのでよろしくお願いいたします。  

連絡先 ○○○○○○○○○○○○   

  TEL ○○○○○○○○○○○

担当者 ○○労連・○○一般労働組合書記長 TT TT

(1)以外は、すべて、タソガレ店のみんなの意見を聞いてまとめたものです。私は、みんなの意見の代表なのだという気持ちが、孤独感を払拭していたのでした。

 5月25日。本日のシフトは、支店遅出。申し入れ書を封筒に入れ、目指すは本社、社長室。よっしゃ、かっこよく決めるぜ・・と自転車のペダルを勢いよくこいで着いたものの・・・。社長室は本店後ろのついたての奥。まずは、店の扉を開ける。今日は本店に用のないはずの私を、店員たちが奇妙な目で見つめる。もう私はここで上ずってしまいました。ふらふらと社長室に入った後、「あ、あのお、こ、これ。」と封筒を差し出し、「わ、私が出て行ってから読んでください。」と逃げるようにまた扉を開けて出て行きました。かっこ悪いデビュー。でも・・・

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 ついに、爆弾は落とした。私は、急いで支店へ自転車をこぎ始めました。今ごろ、社長はどんな顔で書面を見つめているだろ。気持ちが抑えきれなくて、本店にいる準社員のエンジ君に電話をしました。「え、スーダラさん。ついにやったんですねえ。わかりました。社長がどう動くか、わかったらお知らせしますよ。」車載車で配車に出て行ったターボ君にはメールで知らせました。「楽しんでやろうぜ。」と返事が返ってきました。

 支店でひとり働いていた私にエンジ君から電話。「社長、コシマン(課長)と一緒に行き先言わずに出て行きました。たぶん、マルモの本社でしょうね。顔こわばってました。」マルモは、大手スーパーでうちの親会社です。社長が行き先を言わずに会社を出て行くことは今までありませんでした。その日、社長とコシマンが会社に帰ることはなかったそうです。1枚の紙切れが会社を激しく動かし始めました。・・・つづく

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